「コーキングは増し打ちで大丈夫ですよ」
そう言われて契約しそうになったことはありませんか?
私が実際に現場で経験したのは、
増し打ちで契約していたら
雨漏りや追加費用につながりかねない
“かなり危ないケース”でした。
しかも、オーナーさん本人は
「これで直る」と信じ切っていた状況です。
この記事では、
コーキングを増し打ちで契約したことで
トラブル寸前になった実話をもとに、
・なぜ危なかったのか
・増し打ちが通用しないケース
・契約前に知っておくべき注意点
を、現場職人の視点で解説します。
同じ失敗をしないために、
契約前にぜひ知っておいてください。
👉 → ・外壁塗装で失敗しない業者の選び方【現場20年の完全ガイド】
そもそもコーキング工事は、
「何年経ったか」だけで判断できるものではありません。
現場での違和感
現場に到着し、いつも通り挨拶をしました。
「〇〇塗装の高橋です。
本日はコーキング工事で伺いました。よろしくお願いします」
すると、オーナーさんから
こんな一言が返ってきました。
「あれ?〇〇塗装?
〇〇工務店さんじゃないの?」
一瞬、空気が止まりました。
「あ…すみません、そうでした」
と、その場は誤魔化して挨拶を続けました。
あとで取引先に確認すると、
私は4次下請けだったことが判明。
この時点で、
すでに嫌な予感はしていました。
契約内容と実際の工事
契約内容はこうでした。
- 目地:コーキング撤去・打ち替え
- サッシ廻り:コーキング増し打ち
指示通り、工事を始めます。
すると、作業中に
オーナーさんが話しかけてきました。
「これで雨漏り、止まりますよね?」
……ん?
雨漏り?
聞いてはいけない事実
どこから漏れているのか聞くと、
サッシから雨漏りしているとのこと。
正直、頭の中で警報が鳴りました。
「サッシ廻りは増し打ち契約だぞ…」
増し打ちは、
雨漏り修理としては“その場しのぎ”
になることが多い施工方法です。
このまま黙って
指示通り施工すれば、
私に責任はありません。
でも――
どうしても良心が痛みました。
コーキング工事では、
増し打ちで済むケースと
打ち替えが必要なケースがあります。
▶ コーキングは打ち替え?増し打ち?判断基準を現場目線で解説
職人として、正直に話した
オーナーさんに、
条件付きで正直に話しました。
「増し打ちだと、
一時的に止まっても長くは持ちません」
するとオーナーさんは言いました。
「でもサッシは撤去できないって
業者さんに言われました」
私は答えました。
「やり方次第では撤去できます。
増し打ちだと、
よくて数年持つかどうかです」
しばらく考えたあと、
オーナーさんはこう言いました。
「じゃあ撤去してほしい」
でも、私は勝手にできない
問題はここからです。
契約は増し打ち。
私は勝手に施工内容を変えられません。
「契約している業者さんに
連絡して、
見積もりを変更してもらう必要があります」
ただ、それを急に言い出すと
私が余計なことを言ったのがバレる。
そこで、口裏を合わせることになりました。
口裏合わせの内容
オーナーさんには、
こう伝えてもらうことにしました。
- ネットで 「増し打ちでは雨漏りは止まらない」 と書いてあった
- サッシも 工夫すれば撤去できると知った
案の定、
取引先から私は疑われましたが、
契約は無事打ち替えに変更。
でも、もっと怖い結末
ここで終わりではありません。
契約後の仕様変更は、
どうしても高くなります。
結果、
サッシの撤去費は
1mあたり700円という
かなり高額な契約になったそうです。
戸建てサイディングの外壁コーキングはいくら?材料別の相場と高額請求を見抜く方法
なぜこんなことになったのか
原因は、はっきりしています。
- 見積もりを1社しか取らなかった
- 親族の会社で 信用しきってしまった
- 外壁リフォームの知識が まったくなかった
こうしたトラブルを防ぐには、
1社の説明だけで判断しないことが大切です。
▶ 外壁塗装・コーキングの一括見積もりは使って大丈夫?現場職人が解説
後日談
それ以来、
その取引先から
私に仕事が来ることはなくなりました。
……完全に
「入れ知恵した」と
バレたんでしょうね(笑)
この話で伝えたいこと
- 増し打ちは万能ではない
- 雨漏り修理は 施工方法の判断が命
- 見積もりは 必ず複数社取るべき
これを知らないと、
直すつもりが高額トラブルになる
ことがあります。
この記事は、
外壁塗装・シーリング工事の現場に
20年以上携わってきた経験をもとに書いています。


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