外壁リフォームの相談でよく聞くのが
「コーキングは8〜10年で打ち替えが必要です」という説明です。
ですが結論から言うと、
この年数は“判断基準”ではありません。
実際の現場では、
20年以上問題なく機能しているコーキングも普通に存在します。
外壁リフォームでは
「年数」や「耐用年数」だけを根拠にした説明で
高額な契約につながるケースも少なくありません。
結論|8〜10年は「説明を簡単にするための平均値」
コーキングの8〜10年という年数は、
説明を分かりやすくするための平均値にすぎません。
本来の判断基準は
👉 **年数ではなく「劣化の状態」**です。
築30年でもリフォームしていない家はある
築30年でも、一度も外壁リフォームをしていない住宅は珍しくありません。
私が関わった現場でも、
30年目にリフォームを決めた理由は
数カ所で雨漏りが発生したことでした。
ALC造は雨漏りが分かりやすい
その建物はALC造。
ALCはコーキングが切れると、
比較的すぐに漏水として表に出やすい構造です。
サイディング住宅はすぐに雨漏りしない理由
一方、窯業系サイディング住宅は事情が違います。
サイディングの裏側には
**ルーフィング(防水シート)**が施工されています。
そのため、
コーキングが切れたり劣化しても
すぐに雨漏りするとは限りません。
「雨漏りしていない=大丈夫」
「年数が経った=すぐ工事」
どちらの判断も危険です。
コーキングを増し打ちで契約したことで、
トラブル寸前になったケースも現場では起きています。
▶ コーキングを増し打ちで契約したら危なかった話|現場で実際にあった失敗例
コーキングで判断する外壁リフォームの基準
外壁リフォームは、
コーキングの劣化レベルで判断するのが正解です。
レベル1|チョーキング(初期劣化)

表面を触ると白い粉が付くチョーキング現象。まだ防水機能は残っています。
レベル2|硬化(劣化進行)

弾力がなくなり、触ると硬く感じる状態。劣化が進み始めています。
レベル3|ひび割れ(防水機能低下)

コーキングにひび割れが入り、防水機能が失われ始めた状態。
このレベルまで劣化している場合、
コーキングの「増し打ち」で済むのか
「打ち替え」が必要なのかで
工事の内容と金額が大きく変わります。
レベル4|剥離(防水機能ゼロ)

目地から完全に剥がれ、防水機能が失われている危険な状態。
100万円以上かかる工事だからこそ慎重に
外壁リフォームは
100万円以上かかるケースがほとんどです。
できればギリギリまで工事したくない。
そう思うのは当然です。私も同じです。
ただし、
限界を超えて放置すると、結果的に高くつくことも多いです。
業者は必ず複数社に見てもらうべき理由
コーキングにひび割れが出始め、
外壁塗装にチョーキングが見られたら
一度業者に見てもらうのも一つの判断です。
ただし、
1社だけで決めるのは危険です。
1社だけの説明で判断すると、
相場も工事内容も分からないまま
契約してしまう可能性があります。
一括見積もりは「断る前提」で使ってOK
一括見積もりは
「契約前提」で使う必要はありません。
- 点検目的
- 相場確認
- 説明の比較
この使い方で問題ありません。
まとめ|年数ではなく「状態」で判断する
- コーキング8〜10年はただの目安
- 本当に見るべきは劣化レベル
- 契約前は必ず複数社で確認
建築業界には、
残念ながら不透明な見積もりも多いのが現実です。
一人でも損をする人が減ることを願っています
この記事は、
外壁塗装・シーリング工事の現場に
20年以上携わってきた経験をもとに書いています。


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