コーキングを増し打ちで契約したら危なかった話|現場で実際にあった失敗例

コーキングを増し打ちで契約すると危険なケースを現場実話で解説 コーキング(シーリング)

「コーキングは増し打ちで大丈夫ですよ」
そう言われて契約しそうになったことはありませんか?

私が実際に現場で経験したのは、
増し打ちで契約していたら
雨漏りや追加費用につながりかねない
“かなり危ないケース”でした。

しかも、オーナーさん本人は
「これで直る」と信じ切っていた状況です。

この記事では、
コーキングを増し打ちで契約したことで
トラブル寸前になった実話をもとに、
・なぜ危なかったのか
・増し打ちが通用しないケース
・契約前に知っておくべき注意点
を、現場職人の視点で解説します。

同じ失敗をしないために、
契約前にぜひ知っておいてください。


そもそもコーキング工事は、
「何年経ったか」だけで判断できるものではありません。

▶ コーキングは8年しか保たない?年数より大事な判断基準

現場での違和感

現場に到着し、いつも通り挨拶をしました。

「〇〇塗装の高橋です。

本日はコーキング工事で伺いました。よろしくお願いします」

すると、オーナーさんから

こんな一言が返ってきました。

「あれ?〇〇塗装?

〇〇工務店さんじゃないの?」

一瞬、空気が止まりました。

「あ…すみません、そうでした」

と、その場は誤魔化して挨拶を続けました。

あとで取引先に確認すると、

私は4次下請けだったことが判明。

この時点で、

すでに嫌な予感はしていました。


契約内容と実際の工事

契約内容はこうでした。

  • 目地:コーキング撤去・打ち替え
  • サッシ廻り:コーキング増し打ち

指示通り、工事を始めます。

すると、作業中に

オーナーさんが話しかけてきました。

「これで雨漏り、止まりますよね?」

……ん?

雨漏り?


聞いてはいけない事実

どこから漏れているのか聞くと、

サッシから雨漏りしているとのこと。

正直、頭の中で警報が鳴りました。

「サッシ廻りは増し打ち契約だぞ…」

増し打ちは、

雨漏り修理としては“その場しのぎ”

になることが多い施工方法です。

このまま黙って

指示通り施工すれば、

私に責任はありません。

でも――

どうしても良心が痛みました。


コーキング工事では、
増し打ちで済むケースと
打ち替えが必要なケースがあります。

▶ コーキングは打ち替え?増し打ち?判断基準を現場目線で解説


職人として、正直に話した

オーナーさんに、

条件付きで正直に話しました。

「増し打ちだと、

一時的に止まっても長くは持ちません」

するとオーナーさんは言いました。

「でもサッシは撤去できないって

業者さんに言われました」

私は答えました。

「やり方次第では撤去できます。

増し打ちだと、

よくて数年持つかどうかです」

しばらく考えたあと、

オーナーさんはこう言いました。

「じゃあ撤去してほしい」


でも、私は勝手にできない

問題はここからです。

契約は増し打ち。

私は勝手に施工内容を変えられません。

「契約している業者さんに

連絡して、

見積もりを変更してもらう必要があります」

ただ、それを急に言い出すと

私が余計なことを言ったのがバレる。

そこで、口裏を合わせることになりました。


口裏合わせの内容

オーナーさんには、

こう伝えてもらうことにしました。

  • ネットで 「増し打ちでは雨漏りは止まらない」 と書いてあった
  • サッシも 工夫すれば撤去できると知った

案の定、

取引先から私は疑われましたが、

契約は無事打ち替えに変更。


でも、もっと怖い結末

ここで終わりではありません。

契約後の仕様変更は、

どうしても高くなります。

結果、

サッシの撤去費は

1mあたり700円という

かなり高額な契約になったそうです。


なぜこんなことになったのか

原因は、はっきりしています。

  • 見積もりを1社しか取らなかった
  • 親族の会社で 信用しきってしまった
  • 外壁リフォームの知識が まったくなかった

こうしたトラブルを防ぐには、
1社の説明だけで判断しないことが大切です。

▶ 外壁塗装・コーキングの一括見積もりは使って大丈夫?現場職人が解説

後日談

それ以来、

その取引先から

私に仕事が来ることはなくなりました。

……完全に

「入れ知恵した」と

バレたんでしょうね(笑)


この話で伝えたいこと

  • 増し打ちは万能ではない
  • 雨漏り修理は 施工方法の判断が命
  • 見積もりは 必ず複数社取るべき

これを知らないと、

直すつもりが高額トラブルになる

ことがあります。


この記事は、
外壁塗装・シーリング工事の現場に
20年以上携わってきた経験をもとに書いています。

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