「東京都で外壁塗装するなら助成金もらえるはず…」と調べたものの、自分の区や市の制度がいまいち分からず手が止まっている方へ。──この記事はそんなあなたのために書きました。
結論からお伝えすると、東京都は2026年4月時点で28の区市町村で外壁塗装に使える助成金があります。ただし「遮熱塗料を使うこと」が条件になっている自治体が19筧所と多いのが東京都の特徴で、塗料選びを間違えると対象外になります。
この記事は、現場歴20年の職人が東京都の助成金制度を区市町村別に整理し、「自分の街で使える制度はあるか」「どの塗料を選べば対象になるか」「申請で失敗しないコツ」 を寄り添い型で解説します。
この記事でわかること
- 東京都全体の助成金状況(28自治体で実施中)
- 23区の現状(17区で助成金あり/4区はなし)
- 多摩エリア主要11市町村の制度一覧
- 遮熱塗料縛りの注意点と対象塗料の見分け方
- 申請の流れ&業者選びで失敗しないコツ
📌 はじめにお願い: 本記事は2026年4月時点で各自治体の公式サイト・公的資料から確認した情報に基づいて職人がまとめています。助成金の上限額・申請期間・予算の残り状況は年度途中でも変わります。実際に申請する前に、必ず各市町村の公式サイトで最新の要綱をご確認くださいね。
東京都の助成金事情|全体像をまず把握
東京都内で外壁塗装に使える助成金がある自治体は、2026年4月時点で28の区市町村。これは全国でもトップクラスの多さで、神奈川県(15市町村)の約2倍の水準です。
ただし内訳を見ると、「単純に外壁塗装すればOK」という制度はほぼなく、ほとんどが「遮熱塗料」「省エネリフォーム」「環境配慮」を条件としています。これが東京都最大の特徴です。
23区と多摩エリアで制度の傾向が違う
東京都の助成金は、エリアごとに制度の性格が大きく違います。下表でざっくり把握してください。
| エリア | 主な制度の性格 | 代表的な自治体 |
|---|---|---|
| 23区(中心部) | 遮熱塗料・省エネ改修系が中心 | 千代田・中央・港・新宿 |
| 23区(周辺部) | 高反射率塗料・遮熱対策 | 世田谷・杉並・葛飾・足立 |
| 多摩エリア | 省エネ改修・環境対策 | 八王子・国立・東村山 |
| 島しょ部 | 独自制度(少数) | 日の出町など |
つまり東京で外壁塗装するなら「遮熱塗料を選ぶ」だけで助成金の対象になる可能性がぐっと上がると覚えておくと有利です。
助成金が「使える」23区17区の制度一覧
23区のうち、外壁塗装に活用できる助成金がある区を金額順にまとめました。2026年4月時点の情報で、年度切り替えで内容変動の可能性あり。最新は各区公式サイトでご確認を。
| 区名 | 助成金額(上限) | 主な条件 |
|---|---|---|
| 千代田区 | 上限50万円 | 工事費の50%or塗布面積×2,000円/㎡ |
| 中央区 | 上限20万円 | 工事費の40% |
| 港区 | 公式で要確認 | 地球温暖化対策助成制度 |
| 新宿区 | 公式で要確認 | 省エネ改修支援 |
| 文京区 | 公式で要確認 | 遮熱塗装関連 |
| 台東区 | 公式で要確認 | 環境改善助成 |
| 墨田区 | 公式で要確認 | 区内施工業者必須 |
| 江東区 | 公式で要確認 | 区内施工業者必須 |
| 品川区 | 公式で要確認 | 省エネ改修 |
| 目黒区 | 公式で要確認 | 遮熱塗装関連 |
| 大田区 | 公式で要確認 | 高反射率塗料 |
| 世田谷区 | 公式で要確認 | 遮熱・断熱塗料 |
| 渋谷区 | 公式で要確認 | 環境配慮型工事 |
| 杉並区 | 上限15万円(屋根+外壁) | 経費の20%/反射率50%以上塗料 |
| 豊島区 | 公式で要確認 | 省エネ改修関連 |
| 葛飾区 | 公式で要確認 | 遮熱塗装制度 |
| 足立区 | 公式で要確認 | 高反射率塗料 |
助成金がない23区4区(2026年4月時点)
残念ながら荒川区・板橋区・練馬区・江戸川区は外壁塗装単体の助成金は実施していません。これらの区にお住まいの方は、火災保険の活用や相見積もりで実質コストを下げる方が現実的です。
※新宿区については年度ごとに制度が変わるため、最新情報は新宿区公式サイトで必ず確認してください。
多摩エリア11市町村の助成金制度
多摩エリアは省エネ改修・環境対策の文脈で外壁塗装が対象になるケースが多いです。
| 市町村 | 主な制度の特徴 |
|---|---|
| 八王子市 | 省エネリフォーム助成(遮熱塗装含む) |
| 青梅市 | 住宅改修助成(市内業者要件) |
| 国立市 | 遮熱塗装・省エネ改修 |
| 福生市 | 住宅環境改善助成 |
| 狛江市 | 省エネリフォーム支援 |
| 東村山市 | エコリフォーム助成 |
| 武蔵村山市 | 住宅省エネ改修支援 |
| 稲城市 | 遮熱塗装関連 |
| 羽村市 | 住宅環境改善助成 |
| あきる野市 | 省エネ改修助成 |
| 日の出町 | 独自リフォーム助成 |
「自分の市町村が載ってない」という方は、「お住まいの市区町村名 + 住宅リフォーム 助成金」でGoogle検索すれば公式ページが見つかります。
東京都最大の特徴|「遮熱塗料縛り」を制する者が助成金を制する
東京都の助成金で最も多い条件が「遮熱塗料(高反射率塗料)の使用」です。19市区町村でこの条件があるため、塗料選びを間違えると助成対象外になります。
遮熱塗料とは何か
遮熱塗料は太陽光の赤外線を反射して屋根や外壁の表面温度を下げる塗料です。一般のシリコン塗料が表面温度80度になる夏場、遮熱塗料なら60度前後まで下がるため、室内のエアコン効率が上がり電気代節約になります。
東京都の自治体が遮熱塗料を推す理由はこれで、ヒートアイランド対策と省エネを兼ねているからです。
助成対象になる遮熱塗料の見分け方
多くの自治体で「日射反射率50%以上」または「JIS K 5675高日射反射率塗料の認定品」が条件です。塗料缶やカタログに「日射反射率○○%」が記載されているものを選んでください。
代表的な対象塗料:
- サーモアイSi/サーモアイ4F(日本ペイント)
- クールタイトSi/クールタイトF(エスケー化研)
- アドグリーンコート(ロックペイント)
- ガイナ(日進産業)※遮熱+断熱複合型
業者見積もり時に「東京都◯◯区の助成金を使いたいので、反射率50%以上の遮熱塗料で見積もって」と最初に伝えるのが鉄則です。
東京都の助成金で必ず満たすべき5つの共通条件
条件①:申請者が区市町村の住民であること
当然ですが、対象自治体に住民票があることが必須。投資物件・別荘は対象外がほとんどです。
条件②:工事前に申請が必要
これが一番見落とされる条件。工事を発注した後・着工した後では助成金は受け取れません。「業者と契約 → 自治体に申請 → 認定後に着工」の順番が鉄則。
条件③:区内・市内の施工業者で工事
東京都の助成金は江東区・墨田区・青梅市など多くの自治体で「区内・市内に営業所がある業者」が条件になっています。テレビCMで見る大手リフォームチェーンは多くが対象外なので注意。
条件④:税金を滞納していない
住民税・固定資産税の滞納がない証明書(納税証明書)が申請書類に必要なケースが大半です。
条件⑤:受付期間内・予算内
多くの自治体で予算上限・先着順。年度はじめ(4月)に予算が設定され、達した段階で受付終了する制度がほとんどです。杉並区のように「2025年4月10日〜2026年2月27日(予算次第で早期終了)」と期限が明記されている例もあります。
申請から受け取りまでの流れ(東京都の標準パターン)
| ステップ | 内容 | 期間目安 |
|---|---|---|
| 1. 区市公式サイト確認 | 対象塗料・条件・上限額を把握 | 1日 |
| 2. 業者選び・見積もり取得 | 区内/市内業者から3社相見積もり | 1〜2週間 |
| 3. 自治体に事前申請 | 必要書類を提出(工事前必須) | 1週間 |
| 4. 認定通知・契約 | 承認後に業者と工事契約 | 2〜3週間 |
| 5. 着工・完工 | 遮熱塗料での外壁塗装実施 | 2〜3週間 |
| 6. 完了報告・助成金受取 | 領収書・写真を提出して入金 | 1〜2ヶ月 |
全工程で 3〜4ヶ月かかるのが標準。「外壁塗装したい」と思ったら、すぐ自治体公式を確認するのがベストタイミングです。
東京都で業者選びの3つのコツ
コツ①:「区内/市内業者」要件をクリアする業者を選ぶ
23区の多くで区内に営業所がある業者が条件。テレビCMで見る大手チェーンの多くが本社は他県のため対象外になることが多いです。「東京都◯◯区の助成金を使いたい」と最初に伝えて、対応可能な地域業者を優先してください。
コツ②:遮熱塗料の取り扱い実績がある業者を選ぶ
遮熱塗料は通常のシリコン塗料より単価が高く、塗装の仕方にもコツが必要です。「サーモアイSi」「クールタイトSi」「ガイナ」などの施工実績を公式サイトに明記している業者なら安心。
コツ③:相見積もりで適正価格を確認
東京都は工事費が全国平均より15〜25%高めです。地域業者は3社相見積もりが鉄則。1社決め打ちすると50万円以上損するリスクが普通にあります。
→ 東京都内の優良業者を3社まとめて比較できる一括見積もりサイト5選
東京都の助成金でよくある失敗3パターン
失敗①:シリコン塗料で契約してから「対象外」と判明
これが東京都最多のパターン。「シリコン塗料で見積もります」と言われて契約→申請したら「遮熱塗料じゃないので対象外です」と却下される事例が頻発。業者選びの段階で必ず「東京都◯◯区の助成金を使う」と宣言してください。
失敗②:県外業者と契約してしまった
テレビCMで見る大手リフォームチェーンは多くが他県本社。東京都の助成金は区内・市内業者要件があるため、契約後に「対象外」と判明する事例が多発。
失敗③:予算切れで申請拒否
東京都の助成金は人気で夏前に予算切れするケース多発。年度開始(4月)直後の申請が一番確実です。
助成金以外で外壁塗装を安くする方法
方法①:火災保険の活用
過去の台風・雹被害が原因の外壁劣化なら、火災保険の風災補償で数十万円戻る可能性あり。東京都も毎年台風が通過するため、保険証券を一度確認する価値あり。
方法②:国の補助金制度
住宅エコリフォーム推進事業など、国レベルの補助金は東京都内全域で対象。区市町村助成金との併用可なケースもあるので二重で使えると効率的。
方法③:相見積もりで価格交渉
東京都の工事費は全国平均より高めなので、3社相見積もりで 50〜150万円安くなるケースは普通。助成金で20〜50万円貰うより、相見積もりで50〜100万円安くする方が金額インパクト大。
東京都の外壁塗装助成金でよくある質問(FAQ)
Q1. 練馬区民でも使える助成金はありますか?
練馬区は外壁塗装単体の助成金は実施していません。ただし国の住宅エコリフォーム推進事業や火災保険は使える可能性があるので、こちらでカバーするのが現実的です。
Q2. 遮熱塗料は普通のシリコン塗料よりどれくらい高いですか?
30坪戸建てでシリコン塗料より15〜30万円ほど高いのが相場です。ただし助成金で20〜50万円戻ってくるなら実質負担は逆に下がるケースが多いので、トータルで判断してください。
Q3. 申請したら必ず承認されますか?
いいえ、予算上限や条件不適合で不承認になることがあります。特に夏以降は予算切れで断られる例が多発。早めの申請が安全です。
Q4. 助成金と火災保険は両方使えますか?
原則OK、ただし「同じ工事費に対する重複受給はNG」というルールがある自治体も。例えば100万円の工事で火災保険50万円が下りた場合、助成金は残り50万円分の中から計算する形。詳細は申請前に区市役所に確認を。
Q5. 区外業者でも認められるケースはありますか?
少数ですが、東京都内の業者ならOKとする区もあります(特定区ではない都内業者で対象になる例)。ただし大半は区内・市内業者要件があるので、地域業者を最初から選ぶのが確実です。
Q6. マンションの外壁塗装でも助成金は使えますか?
個人区分所有では使えないケースが大半ですが、分譲マンション全体での共用部分塗装には使える区もあります(管理組合からの申請)。区によって扱いが違うので、管理組合経由で各区に確認してください。
まとめ:東京で外壁塗装するなら「区市町村チェック→遮熱塗料→相見積もり」
東京都の外壁塗装助成金、長くなりましたが要点はシンプルです。
東京都で外壁塗装するときの3ステップ
- お住まいの区市町村公式サイトで助成金の有無を確認
- 遮熱塗料(反射率50%以上)で見積もり取得
- 区内/市内業者から3社相見積もり&事前申請
東京都は「遮熱塗料」という条件さえクリアできれば、神奈川県の倍近い数の自治体で助成金が使えます。「うちの区は助成金ないから諦める」ではなく、火災保険・国の補助金・相見積もりを組み合わせれば外壁塗装の費用は50〜150万円圧縮できます。
あなたの家が、東京の街並みにふさわしい仕上がりで、長く愛せる住まいになりますように。

