「外壁塗装って、梅雨に頼んだら断られるんだろうか?」
「業者から『梅雨はやめたほうがいい』って言われたけど、本当にそうなの?」
5月のいま、見積もりを取り始めて梅雨入り直前で迷ってる人、多いと思います。私も現場で施主から「梅雨にかかると失敗するんでしょ?」とよく聞かれます。
結論を先にお伝えすると、外壁塗装は梅雨でもできます。塗料メーカーの施工条件は「湿度85%未満・雨が降っていない・気温5℃以上」の3点で、梅雨でもこの条件を満たす日は意外と多いからです。むしろ業者の閑散期で値引き15〜20%(20〜30万円)を引き出せるチャンスでもあります。
ただし、工期は確実に1.5倍(14日→21日)になるし、業者選びを間違えると塗膜剥離で180万円が無駄になる失敗もあります。この記事では、シーリング15年・防水12年・外壁塗装650件超の現役職人として、梅雨でも塗れる現場の判定基準・工期1.5倍の正体・値引き交渉術・厚木の現場4実例を、業者目線ではなく職人のリアルな視点でお伝えします。
この記事を書いている私について
シーリング15年・防水12年・外壁塗装650件超の現役職人です。神奈川・東京の現場で実際に梅雨工事を回してきた経験から、塗料・湿度・乾燥時間・施工リスクの判断基準を、業者向けの専門書ではなく施主が判断できるレベルにかみ砕いてお伝えします。「梅雨は塗れない」だけで終わらせない、現場で本当に見ているリアルな数字をまとめました。
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- 先に結論|「梅雨は外壁塗装NG」が半分嘘な3つの理由
- 職人が梅雨に見ている「3つの数字」(湿度85%/雨後24時間/気温5℃)
- 梅雨で工期1.5倍になる正体|中休みと乾燥延長の現場リアル
- 業者が言わない梅雨NG行動3パターン|雨直後・朝露・夜露
- 塗料別の梅雨耐性ランキング|選ぶべきはラジカル・シリコン
- 梅雨業者の値引き15〜20%を引き出す3つのコツ
- 厚木の梅雨工事4実例|成功・180万損失・中断14日・リカバリ
- 梅雨明け待ち vs 梅雨中契約|損得計算表
- 雨が多い県別|梅雨対応の違い(神奈川・新潟・福岡)
- 梅雨工事で必ず確認すべき契約書5項目
- 梅雨にやっちゃいけないDIY3つ
- よくある質問(FAQ)
- まとめ|梅雨は「業者選び」さえ間違えなければベストシーズン
先に結論|「梅雨は外壁塗装NG」が半分嘘な3つの理由
業者やネット記事の多くは「梅雨は外壁塗装NG」と一言で片付けます。でも現場を回している職人からすると、これは半分嘘・半分本当です。なぜそう言えるのか、3つの理由を先に出します。
理由①:梅雨でも塗れる日が月の3〜5割ある
気象庁の過去データを見ると、関東の梅雨期間(6月上旬〜7月中旬)に「終日雨」だった日は月平均7〜10日程度です。つまり残りの20日前後は曇りor晴れ。湿度85%未満なら問題なく塗装できます。
私が請けた厚木の現場でも、梅雨期間内で実際に塗れた日数は21日中13〜15日でした。「全部雨」というイメージは現場のリアルとズレています。
理由②:塗料メーカーは「梅雨NG」とは書いていない
日本ペイント・関西ペイント・エスケー化研など主要メーカーのカタログを見ても、「梅雨は施工不可」とはどこにも書かれていません。書いてあるのは以下の3条件だけです。
- 気温5℃以上
- 湿度85%未満
- 降雨・降雪・強風時は施工不可
この3条件を1日のなかで安定してクリアできれば、6月だろうが11月だろうが塗料の性能は同じです。「梅雨NG」と言ってる業者は、要するに「天気予報を見ながら工程を組み直すのが面倒くさい」だけのケースが多いんです。
理由③:梅雨こそ業者の閑散期で値引きが出る
9〜11月は外壁塗装の年間最繁忙期です。逆に6月は業者の予約が一気に空くシーズンで、職人を遊ばせると赤字になるから定価から15〜20%(平均20〜30万円)の値引きを引き出せます。
私の知り合いの神奈川の業者は、「梅雨に契約してくれる施主には、足場代3万円サービス+ハイグレード塗料に無料アップグレードを提示してでも仕事を取りに行く」と言っていました。それくらい業者にとって梅雨は仕事が欲しい時期なんです。
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職人が梅雨に見ている「3つの数字」(湿度85%/雨後24時間/気温5℃)
じゃあ「梅雨でも塗れる日」とは具体的にどう判断するか。私が現場で実際に見ているのは、以下の3つの数字です。
| 判定項目 | 基準値 | 超えると起きること |
|---|---|---|
| 湿度 | 85%未満 | 塗膜が白濁する「白化現象(かぶり)」が発生して仕上がりが曇る |
| 気温 | 5℃以上(梅雨はまず問題なし) | 塗料の硬化不良で剥離リスク |
| 降雨後の経過時間 | 24時間以上経過+外壁が完全乾燥 | 壁内部に水分が残ったまま塗ると数年で塗膜膨れ・剥離 |
梅雨で一番見落とされがちなのが、「雨後24時間ルール」です。前日に雨が降って当日が晴れだったとしても、外壁内部にはまだ水分が残っています。これを乾く前に塗ってしまうと、数年後に水分が蒸発するときに塗膜を内側から押し上げて膨れ・剥離が起きるんです。
湿度計と含水率計を持ってる業者は信頼度高い
梅雨の判定でいい業者を見抜くコツがあります。それは、「湿度計」と「含水率計」を現場に持ち込んでいるかを聞くことです。
湿度計は朝の作業開始時に必ず計測する道具で、含水率計は外壁の水分量を直接測れる職人の必需品です。私の現場でも、梅雨期は両方を持って行って毎朝湿度85%・含水率10%以下をチェックしてから刷毛を入れます。逆に、こういう道具を持たずに「カンで塗ってます」と言う業者は梅雨工事を任せちゃダメです。
天気予報3日先まで見ながら工程を組み直す業者を選ぶ
梅雨工事の業者選びでもう1つ重要なのは、毎朝の天気予報を見ながら3日先まで工程を組み直してくれるかです。
梅雨は週間予報が当たりにくいので、固定スケジュールで「○月○日に上塗り」と決め打ちする業者は危険です。雨を無理やり押して塗ると、その日の塗装がすべて台無しになります。「雨が降ったら翌々日に振替えますね」と臨機応変に動ける業者を選んでください。
梅雨で工期1.5倍になる正体|中休みと乾燥延長の現場リアル
梅雨工事で必ず覚悟すべきなのが、工期1.5倍化です。標準14日の工事が21日前後に伸びます。これは「業者がサボってる」のではなく、塗装工事の物理現象として避けられません。
工期が伸びる3つの原因
梅雨工事の工期延長には、3つの原因があります。
| 原因 | 標準時の日数 | 梅雨時の日数 |
|---|---|---|
| 雨の日の中休み | 0日 | 3〜5日(週2回×2週間) |
| 塗料の乾燥時間延長 | 中→上塗り間4時間 | 中→上塗り間6〜8時間 |
| 雨後24時間の壁乾燥待ち | 0日 | 2〜4日(週1〜2回) |
特に大きいのが「雨の日の中休み」と「雨後24時間ルール」のダブルパンチで、この2つで月5〜9日が消えます。だから14日→21日になるんです。
逆に言えば、雨が降っても焦らず中休みを取れる業者こそが、梅雨工事の質を担保できる業者です。「雨でも気合いで塗ります!」みたいな業者は、職人魂のように見えてただの素人なので避けてください。
工期1.5倍は「悪い」とは限らない理由
「21日も工事続くの嫌だな」と思うかもしれませんが、梅雨の工期延長には隠れたメリットもあります。
- 乾燥時間が長い分、塗膜の硬化が均一になる(早く乾かしすぎたほうが実は脆い)
- ベテラン職人が現場に余裕を持って入れる(春秋は職人不足で新人が混ざりやすい)
- 業者も時間をかけられるから工程をはしょれない(春秋は次の現場が詰まっていてはしょりがち)
私の経験上、5〜10年後の塗膜の状態を比較すると、梅雨にじっくり塗った家のほうが綺麗に残ってるケースがけっこうあります。「早く終わる=良い工事」とは限らないんです。
業者が言わない梅雨NG行動3パターン|雨直後・朝露・夜露
梅雨工事で絶対にやってはいけない3つのNG行動があります。これを業者がやっていたら即ストップしてください。3〜5年で塗膜が剥がれます。
NG①:前日の雨の翌朝、いきなり塗り始める
「昨日は雨だったけど今朝は晴れたから、もう塗れますよね」とアサインされたバイト職人が現場に着くなり刷毛を入れてしまう。これは現場で本当によくある事故です。
壁の表面は晴天で乾いて見えても、サイディングの目地やモルタル内部にはまだ水分が残っています。含水率が10%を超えた状態で塗ると、3〜5年後に塗膜が水蒸気で押し上げられて膨れ・剥離が確実に起きます。
NG②:朝の結露が残ってる7時台に塗装開始
梅雨期は朝晩の気温差で外壁に結露が出ます。湿度100%近い朝7時頃に塗ると、塗料と結露が混ざって白く濁る「かぶり現象」が発生。仕上がりが汚れた感じになって、艶も均一に出ません。
きちんとした業者は、梅雨期は9時〜10時の結露が乾いた時間帯から作業開始します。「7時から始めて夕方まで休まず塗ります」と言う業者は梅雨工事に向いていません。
NG③:夕方17時以降に上塗りを終えようとする
梅雨期は日没後、急速に気温が下がって夜露が降ります。塗料が完全に乾く前に夜露が降ると、表面が荒れて艶が落ちるのと、艶ムラが出やすくなります。
梅雨工事は15時〜16時には上塗りを完了して、夜露までに2〜3時間の乾燥時間を確保するのが鉄則。「日没ギリギリまで塗ります」という業者は、現場のリアルを知らないか、納期に追われてるかどちらかです。
塗料別の梅雨耐性ランキング|選ぶべきはラジカル・シリコン
梅雨工事では塗料選びも重要です。湿気と乾燥時間延長に強い塗料を選ぶと、仕上がりとコスパの両方が安定します。
| 塗料 | 梅雨耐性 | 価格目安(30坪) | 梅雨での所感 |
|---|---|---|---|
| ラジカル制御 | ◎ | 75〜95万円 | 湿度耐性高・乾燥時間ブレ少なめ。コスパ最強 |
| シリコン | ○ | 65〜85万円 | 標準的。ただし湿度の影響で乾燥が伸びやすい |
| フッ素 | △ | 100〜140万円 | 価格高い・湿度ピーキー。梅雨工事には過剰品質 |
| 水性アクリル | × | 50〜65万円 | 湿度高いと乾かない・耐久年数短い・梅雨NG寄り |
梅雨工事のベストはラジカル制御塗料です。湿度耐性が高く、乾燥時間のブレが少なく、価格もシリコンとフッ素の中間でコスパが良い。私が梅雨に施工した厚木の物件のうち7割はラジカルです。
水性アクリルは予算重視で選ばれがちですが、梅雨は乾燥が遅くてトラブル多発なので避けてください。塗料の違いについては別記事でも詳しく整理しています。
梅雨業者の値引き15〜20%を引き出す3つのコツ
梅雨は業者が暇な閑散期です。値引き交渉で定価から15〜20%(20〜30万円)を狙えるベストタイミングでもあります。コツは3つあります。
コツ①:5月中旬に見積もりを取って、6月着工で交渉する
梅雨入り前(5月中旬)に見積もりを取っておくと、業者の頭の中ではまだ「春の最終受注」モードです。そのうえで「6月着工なら値引きしてくれますか?」と聞くと、業者は「6月の予約埋めたい」気持ちが強いから10〜15%値引きが普通に出てきます。
逆に6月入ってから動き出すと、業者も予約を諦めて値引き圏外で見積もりを出してきます。早く動くほど値引き幅が大きいのが梅雨交渉の鉄則です。
コツ②:3社相見積もりで「梅雨でも一番動ける業者」を選ぶ
梅雨工事は工程組み替えのスキルが業者の質を左右します。3社相見積もりを取ったうえで、見積もり金額より「梅雨期はどう工程を組みますか?」の答えで業者を選んでください。
- 「天気予報3日先見て工程組み直します」→ ◎
- 「雨の日は中休み入れます」→ ◎
- 「うちは梅雨でも気合で塗ります」→ ✗
- 「最初に決めたスケジュール通りやります」→ ✗
コツ③:屋根+外壁の同時施工で足場代をさらに節約
梅雨工事をするなら、屋根塗装も同時にやってしまうと足場代1回で済むので追加で20〜30万円安くなります。梅雨値引きと合わせて、合計40〜60万円のコスト削減もありえます。
外壁だけ梅雨に塗って、来年屋根を塗り直すとなると、また足場代25万円が必要になります。タイミング的にこのチャンスは逃さないほうがいいです。
厚木の梅雨工事4実例|成功・180万損失・中断14日・リカバリ
私が神奈川県厚木市で実際に経験した梅雨工事の現場を、4ケース分共有します。教科書的な「梅雨はOK」「梅雨はNG」じゃなく、リアルな結果が見えると思います。
実例①:N様邸(築15年)|6月着工で値引き25万円・工期20日
2024年6月、厚木市内のN様邸(築15年・サイディング2階建て30坪)で施工。5月中旬に3社相見積もりを取り、私の所属する業者が定価92万円→67万円(値引き25万円・27%)で受注しました。
塗料はラジカル制御。工期は標準14日→20日(雨中休み4日+乾燥延長2日)。塗膜の状態は1年経った今も新品と変わらず、N様も「梅雨にしてよかった」と満足してくれました。
実例②:T様邸(築22年)|雨の翌朝強行で4年後に塗膜剥離・180万円再施工
これは私の現場じゃなく、近隣の同業者が請けた失敗事例です。2020年6月、T様は近所の訪問販売業者と契約。雨の翌朝に含水率を確認せず塗装を進めた結果、4年後の2024年に外壁全面で塗膜剥離が発生しました。
業者はすでに廃業済みで連絡取れず、T様は再施工で180万円の追加出費。最初の施工費90万円と合わせてトータル270万円になりました。3社相見積もりを取らずに飛び込み業者を選んだのが原因です。
実例③:M様邸(築12年)|豪雨で工期14日中断・最終35日
2023年6月のM様邸(築12年・モルタル外壁35坪)。私が施工しましたが、その年は記録的豪雨で2週連続で線状降水帯が来ました。工程14日のうち14日が雨で中断、最終的な工期は35日になりました。
M様には事前に「梅雨は最大35日かかる可能性あり」と伝えていたので大きな揉め事にはならず、追加費用も発生しませんでした。「最大日数を契約書に書いてもらう」のは梅雨工事の必須対策です。
実例④:S様邸(築18年)|梅雨明け即着工で値引き12%・工期15日
「梅雨はやっぱり不安だから、梅雨明けすぐを狙いたい」というS様のケース。7月20日着工で12%値引き(13万円)を引き出しました。工期は標準より1日伸びて15日。
梅雨明けは業者がまだ繁忙期に入りきっていないので、6月よりは値引き幅が小さいけど、それでも10〜15%は引き出せます。「梅雨が嫌だけど安くしたい」人にはこの戦法がおすすめです。
梅雨明け待ち vs 梅雨中契約|損得計算表
「結局、梅雨に塗るべきか梅雨明けまで待つべきか」という悩みに、現場の数字でお答えします。
| 項目 | 梅雨中契約(6月着工) | 梅雨明け待ち(7月下旬着工) |
|---|---|---|
| 値引き幅(定価100万基準) | 15〜20万円(15〜20%) | 10〜13万円(10〜13%) |
| 工期 | 21〜25日(中休み多め) | 14〜16日(標準) |
| 業者の質 | ベテラン職人が来やすい | 7月下旬から繁忙期入りで混雑 |
| 天候リスク | 豪雨で35日まで延びる可能性あり | 夕立リスクあり、台風シーズン直前 |
| 総合おすすめ度 | ◎ コスト最優先 | ○ バランス型 |
コストを最優先するなら6月梅雨中契約、工期短さと安心感のバランス重視なら梅雨明けすぐの7月下旬がおすすめです。仕上がりの品質はどちらも変わりません。「梅雨だから仕上がりが悪い」という都市伝説は、業者選びさえ間違えなければ起きません。
雨が多い県別|梅雨対応の違い(神奈川・新潟・福岡)
梅雨の降雨量は地域によって大きく違います。代表的な3県の現場感覚を比較します。
神奈川県(関東梅雨・降雨日10〜13日/月)
関東の梅雨は「降ったり止んだり」型で、終日雨の日は月10〜13日程度。残り20日前後は塗装可能で、梅雨工事のしやすさは全国でも上位です。神奈川の助成金情報や業者選びは下の記事を参照してください。
新潟県(梅雨明けが遅い・線状降水帯リスク)
新潟は梅雨明けが7月下旬と遅く、線状降水帯による集中豪雨リスクが大きい県です。梅雨工事は経験豊富な地元業者を選ばないと工期45日級になることもあります。
福岡県(梅雨入り早い・梅雨豪雨地帯)
福岡は梅雨入りが5月末〜6月初旬と早く、九州北部豪雨型の集中豪雨が定番化しています。梅雨工事は5月着工で梅雨入り前に外側を済ませる戦法か、梅雨明け7月中旬以降を狙うのが現場的にラクです。
梅雨工事で必ず確認すべき契約書5項目
梅雨工事は天候リスクが大きいので、契約書に必ず以下の5項目を入れてもらうのが鉄則です。これを断る業者は梅雨工事を任せちゃダメです。
- 最大工期の明記(例: 標準14日・最大35日まで延長可能性あり)
- 降雨日の作業中止条件(湿度85%以上または降雨予報時は中止)
- 含水率測定の実施有無(塗装前に必ず測定する旨)
- 塗膜不良時の保証期間と再施工条件(剥離・膨れの場合の無償再施工)
- 追加費用が発生する条件(発生しない旨を明記)
業者が「契約書はうちのテンプレ通りで」と言って書き加えを拒んだ場合、その業者はリスクをすべて施主に押しつけるタイプです。梅雨工事ではこの業者は避けてください。業者選びの全体ポイントは下の記事で詳しく整理しています。
梅雨にやっちゃいけないDIY3つ
「業者に頼まず自分で塗ろう」と考える人もいますが、梅雨期のDIYは特にトラブル率が高いです。やっちゃいけない3つを共有します。
DIY-NG①:含水率を計らずホームセンター塗料で全面塗装
ホームセンターの一般向け塗料は梅雨の高湿度耐性が低いです。含水率計も持たず雰囲気で塗ると、3年以内に剥離して結局プロに30万円以上の補修を頼むパターンが定番。やめておいてください。
DIY-NG②:雨が降る予報の前日にコーキング打ち替え
コーキング材は表面硬化に最低24時間必要です。雨予報の前日に打つと、未硬化のまま雨で流れて目地内部に水が回り、サイディング下地が腐る。これが原因で30万円超の張り替え工事になった事例もあります。
DIY-NG③:高所の屋根塗装
梅雨期は屋根が滑りやすく、転落事故率が他季節の3倍以上になります。人命に関わるので、屋根DIYは梅雨期は完全に避けてください。
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よくある質問(FAQ)
Q1. 梅雨に外壁塗装をして本当に問題ないですか?
A. 湿度85%未満・雨が降っていない・雨後24時間以上経過、の3条件が揃えば全く問題ありません。むしろ業者の閑散期で値引き15〜20%を引き出せるチャンスです。ただし業者の質が結果を左右するので、3社相見積もりは絶対に取ってください。
Q2. 工期1.5倍ってどれくらい伸びますか?
A. 標準14日が21日前後になります。豪雨が続く年は最大35日まで伸びる可能性もあるため、契約書には「最大日数」を必ず明記してもらってください。
Q3. 梅雨に塗ると塗料が乾かないと聞きましたが本当ですか?
A. 半分本当・半分嘘です。湿度85%以上になると乾燥時間が確かに伸びますが、それは塗らなければいいだけ。雨後の翌日や朝晩の結露時間帯を避けて、湿度85%未満の時間帯に塗れば標準時間で乾きます。
Q4. 梅雨に頼むと業者から嫌がられませんか?
A. 逆です。9〜11月の繁忙期と違って、6月は業者にとって仕事が欲しい時期。むしろ歓迎されて値引きや特典(ハイグレード塗料への無料アップグレードなど)が出やすいです。
Q5. 訪問販売で「今すぐ梅雨前に塗らないと家がダメになる」と言われましたが、本当ですか?
A. 典型的な煽り文句なので無視してください。外壁の劣化は10年以上かけて徐々に進むもので、「今すぐ塗らないとダメ」になるケースはまずありません。3社相見積もりを取って慎重に判断するのが正解です。
Q6. 梅雨中に塗装した家の塗膜寿命は短くなりますか?
A. 業者選びを間違えなければ、春秋施工と全く変わりません。塗膜寿命を決めるのは「気温・湿度」より「下地処理の丁寧さ」と「塗料メーカー指定の希釈率を守るか」です。むしろ梅雨はベテラン職人が時間をかけて塗れるので、長持ちするケースもあります。
→ 外壁塗装が一番安い時期は11月〜2月|値引き10〜15%引き出す3条件
まとめ|梅雨は「業者選び」さえ間違えなければベストシーズン
外壁塗装の梅雨工事について、現役職人として最後にまとめます。
- 梅雨でも塗れる日は月の3〜5割(20日前後)ある
- 判定基準は湿度85%未満・雨後24時間経過・気温5℃以上の3点
- 工期は標準14日→21日前後(1.5倍)を覚悟する
- 業者の閑散期だから値引き15〜20%(20〜30万円)を狙える
- 塗料はラジカル制御がベスト、水性アクリルは梅雨NG寄り
- 契約書に最大工期・含水率測定・降雨中止条件の5項目を入れる
- 湿度計と含水率計を持ち込む業者を選ぶ
- 5月中旬に3社相見積もりを取って6月着工を交渉するのが最強
梅雨工事の成否は業者選び9割・塗料選び1割です。「梅雨でもうちは大丈夫です」と即答する業者ではなく、「梅雨は工程をこう組み直します」と具体的な対策を語れる業者を選んでください。
そして業者選びの基本は、最低3社からの相見積もりです。1社だけだと値引き交渉も比較もできず、梅雨ボーナスを逃します。一括見積もりサイトを使えば、無料で3社まとめて比較できますよ。


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